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  • 色や柄の組み合わせで魅力が増す
    一期一会のリメイクアイテム

    今月は、ヴィンテージ&リメイクをテーマにお届け。大量生産・大量消費が当たり前だった時代から、「ものを大切に」というサスティナブル(持続可能)な考え方に世界がシフトしつつある昨今、ヴィンテージアイテムにも注目が集まっています。ビアズリーでは、世界各地から集めたヴィンテージの生地やボタンなどのパーツをリメイクしたアイテムを展開。ひとつひとつ微妙に風合いや色が違うのも、愛おしさをかきたてます。いつかの誰かのお気に入りが、形を変えて自分のお気に入りになる。ファッションの楽しみは、そんなストーリーにもあるのだと感じるコレクションです。

  • 小物で夏を先取り

    夏の気分は、まずは小物から。日差しに映える軽やかなラフィア素材の帽子にバッグ、白のストラップサンダル、海を想起させるロープ使いのドラム型バッグ…新しい季節を迎えるのが楽しみになるアイテムたち。カジュアルななかにもビアズリーらしい洗練されたデザインでリゾートでも街中でもデイリーに活躍します。

  • それぞれが特別なストーリーを持つ
    アイテムを組み合わせ、新たな魅力が生まれる

    今シーズンのテーマである「RENCONTRÉ」(出会い、繋がりを意味するフランス語)、そして「ヴィンテージ&リメイク」アイテムの魅力についてビアズリーのデザイナーである加藤智一さんに聞きました。「ヴィンテージの魅力は一言では言い表せません。愛用されてきた歴史、現代では再現できない繊細な仕上がり、世界にただ一つという特別感…特に、使われてきた背景が想像できるものに心惹かれます。それらをコラージュするようにリメイクし、新しい魅力を創造したのが今回のビアズリー。たとえば、チェコ軍で実際に使用していたシーサックをリメイクしたバッグですが、加水や雨水にさらされてがっちりと生地が締まったヘビーリネンの独特な風合いに、解体したネクタイをフリルのようにあしらうことで無骨ななかに柔らかさがプラスされ、なんとも味わい深い品になっています。今季のテーマである“出会い”や“繋がり”には、一期一会の繋がりを体感してもらいたいという思いを込めました。使い捨てではなく、一期一会の服を大切に長く着ること。それが現代のサスティナブルなファッションとも言えるのではないでしょうか。そのためのメンテナンス方法をコラムで紹介しますので、ぜひ参考に」。

  • 日本が誇るサスティナブル文化、金継ぎ

    世の中、「サスティナビリティ」という言葉も定着しつつありますが、日本という国では古来からこのサスティナビリティが実践されていたのだなあ、と思うこともしばしばです。その一つの例が、「金継(きんつ)ぎ」。 割れたり欠けたりした陶磁器を漆と木粉砥の粉を混ぜたもので接合し、純金粉を使用し蒔絵技法により金を施すことで再生するというもの。古くは安土桃山時代に千利休が金継ぎの茶碗を好んでいたとか。左の写真は美食家・陶芸家として知られる北大路魯山人が収集していた「呼継(よびつ)ぎ」(陶器の破片と破片を繋ぎ合わせたもの)の茶碗。右の写真2点は、陶芸家・鯉江良二の手によるもの。緑の茶碗には、割れて金継ぎされた部分に紅葉の模様で蒔絵が施されています。白の茶碗を所有する銀座・黒田陶苑店主の黒田佳雄さんは言います。「誤って割ってしまった茶碗の見事な割れ方に、慈しみを感じて金継ぎを施しました」。白い肌にすっと通る金色の道、その姿はまさに「再生の美」。破損したその傷口を、あえて装飾することで目立たせる。それを美しいと感じる感性は、現代のサスティナビリティ思想を飄々と飛び越える、ある種の「豊かさ」を体現している気がします。
    取材協力・写真提供:銀座 黒田陶苑(kurodatouen.com

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